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令和 5年 6月27日
(性別:男性 年齢:60代)
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先日、イネの縞葉枯病(しまはがれびょう)予防のための空中防除が行われました。防除区内の野菜の消費は10日間しないようにとの案内がありましたが、防除区域図を何度も要請して、やっと入手することができました。私は農薬を使わない農法で農業を営んでおります。防除区内の畑で野菜を栽培しているので出荷も行えません。私達のような弱い農業者には何の補償もありません。空中防除に対しては補助金も交付されています。
今、国は「みどりの食料システム戦略」で有機農業を推進しています。県が広域での空中防除を推進していることは有機農業を衰退させる行為です。益虫を殺してしまうために、耐性をもった害虫がかえって増加してしまうことになってしまいます。空中防除を行っている特に県西地域の病気発生率が高くなっていることは容易に確認できると思います。県での空中防除推進をやめて頂けませんか。
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令和 5年 7月 7日
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この度は、ご意見をいただき、ありがとうございます。
防除区域図の入手に大変お手を煩わせてしまったとのこと、防除区域図には、個人情報などが含まれている場合があり、先方も慎重になっていたと思われますが、何卒ご察しいただければ幸いに存じます。
イネ縞葉枯病は、ヒメトビウンカという微小な害虫が病原ウイルスを運ぶため、広域的に適期に一斉防除を実施することで防除効果が高まることから、現在、農林航空防除等を実施する市町村等に対して、補助を行い、早期の終息に取り組んでいるところです。
一方、病害虫の防除については、化学農薬に頼りすぎることなく、環境への配慮が求められていることから、将来的には、イネ縞葉枯病対策についても、抵抗性品種の導入や、ヒメトビウンカの越冬源となる畦畔雑草の防除等を進めていくことが望ましいと考えております。
今回頂戴したご提案は、貴重なご意見として今後の施策立案に活かしてまいります。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
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