県民の声メイン > 県民の声一覧 > 意見詳細

ご意見・ご提案はこちらから。

過去に皆さまからいただいたご意見・ご提案の要旨を紹介しています。

   ✱中学受験に向けた公立小学校の進路指導についての提案
住民提案   


令和 3年11月16日
(性別:女性   年齢:不明)
 県南エリアの小学生の親です。中学受験に向けた公立小学校の進路指導等についての提案です。
 ここ数年で、以前からある並木中等教育学校に加え、竜ヶ崎第一高等学校附属、土浦第一高等学校附属、水海道第一高等学校附属と通える範囲に公立の中高一貫校という選択肢が急に増えたのにも関わらず、小学校高学年時の先生から、受験進学についての進路確認やアドバイス等のサポートが進んでされるものではないという現状を、現小6の保護者から話を聞き、疑問を抱いております。キャリア教育について詳しい先生もいれば、積極的でない先生もいて、先生による差が激しいと聞いております。もちろん受験せずに地元市立中学校に通う方も沢山おられると思うので、公立校の立場として差をつける指導ができないのかと予想はつくのですが、昨今の附属中学校の新設ラッシュで、中学受験をする子どもの数も以前に比べたら何倍かになると思われます。県の政策で中高一貫校を増やしたのだから、同時に小学校での進路指導も強化していく責任があると考えます。
 中学受験でも小学校高学年を対象に進路指導をできるように、県としての方針を示していただき、各市町村と連携して、教育レベルをあげ、子ども達の夢のサポートをお願いします。
 また、子どもが受験の希望があるので、県立一貫校受験の準備を始めました。大多数は大手塾に通って合格ということで、塾に通わず合格する生徒は1割に満たないというのが、現状のようです。県南の県立中学校乱立で、受験も早いうちから視野に入れる必要が出てきた今、費用のかかる塾が当たり前では、ますます教育格差が開くのではないかと考えられます。所得格差による教育格差をより広げるような、やり方が理解できないので、しっかりと精査されて、附属中学校等を設立されたのかお伺いします。中学受験は高校受験と違って、第一志望校合格の競争率も2〜3倍高いです。塾の費用もどこも年間約50万はかかります。そして高校受験に比べて準備期間も2〜3倍です。小学生らしく遊びから学ぶ時間もかなりな部分奪っていくのは間違いありません。どのような展望があって、中学受験する家庭を増やしたいのか、ご回答をお願いいたします。




令和 4年 2月22日
教育庁高校教育課
〇中高一貫教育について
 本県が平成25年度までに設置した中高一貫教育校(並木、日立一、古河)は、 探究活動など6年間の計画的・継続的な特色ある取組を行い、学業だけでなく、課題解決能力の育成などにおいても優れた実績が出ております。
 具体的には、試行錯誤を繰り返した授業、また体験の多い探究的な学習等により、生徒の個性の伸長、優れた才能の発見を図っております。特に、国際教育や科学教育については、英語や科学分野のコンテストや技能検定などにおいて高い実績をあげております。
 また、異年齢集団での学校行事や部活動などを通じて、高い志や人間性・社会性の育成が図られております。
 その結果、周辺地域から高い評価を得ており、各校とも一定の志願者がおり、また、遠方から通学している生徒が在籍するなど、中高一貫教育への高いニーズがあります。
 こうした状況を受け、地域のニーズや人口、既存の中学校や高等学校への影響を考慮し、未設置の地域への中高一貫教育校の設置を検討し、また、パブリックコメントでの「中高一貫教育校は増やしていくといい」、「自宅から通える範囲に2、3校作るべき」といった意見をふまえ、県内各地域の通学しやすい場所に中高一貫教育校を新たに10校設置することといたしました。

(参考1)
「人口減少をはじめとする様々な社会の変化に対応した活力と魅力ある学校・学科の在り方について   
(答申)」 茨城県高等学校審議会 平成30年12月15日
https://www.edu.pref.ibaraki.jp/board/gakkou/koukou/gakkodukuri/shingikai/2018/toushin/tosin.pdf
(参考2)
県立高等学校改革プラン 基本プラン」 茨城県教育委員会 平成31年2月
https://www.edu.pref.ibaraki.jp/board/gakkou/koukou/gakkodukuri/kaikaku/plan/kihon2.pdf
(参考3)
 「県立高等学校改革プラン 実施プランⅠ期(第1部)」 茨城県教育委員会 平成31年2月
https://www.edu.pref.ibaraki.jp/board/gakkou/koukou/gakkodukuri/kaikaku/plan/jisshi.pdf








令和 3年 2月22日
教育庁義務教育課
〇中学受験に対応する公立小学校の進路指導について
 このたびは、ご意見をいただき、ありがとうございます。 
 保護者の皆様におかれましては、お子様の将来を考え、早い段階から進路に関る対応を考えている方も多いことと存じます。本県でも近年中高一貫教育校を開校している状況を踏まえ、学校や地域の実態に応じた小学校での進路指導や情報提供が必要と認識しております。
 小学校でのキャリア教育は、社会の中で自分の役割を果たしながら、自分らしい生き方を実現していくために、学校の教育活動全体を通じて行うものです。
 その中の1つとして、特別活動の時間では、自分の将来や進路について考え、児童自身が意思決定していく授業が行われています。
 しかし、このような時間だけでは、進学を考えた児童が十分な情報を得ることは難しいことから、学校から児童や保護者へ向けて進学等に関する情報を発信していくことも大切であると考えております。
 今回、ご指摘いただいたとおり、中学進学等に関する情報提供が十分でない学校も見受けられることから、県といたしましては、市町村教育委員会を通じて、キャリア教育の充実を図るとともに、学校や地域の実態に応じた進路指導及び進学等に関する学校としての統一した情報提供なども必要であることを周知してまいります。
 今後は、学校と保護者、地域等がこれまで以上に連携し、互いにサポートし合いながら、子供たちに関わっていくことが重要であると考えておりますので、県としても努力してまいりますので、御理解と御協力をお願いいたします。     



茨城県総務部報道・広聴課 広聴・相談担当
〒310-8555 茨城県水戸市笠原町978−6
電話  029-301-2133    FAX  029-301-2169